外国人向け保証会社ガイド
なぜ保証会社が必要か、外国人を受け入れる会社はどこか、必要書類を詳しく解説。
なぜ外国人には保証会社が必要なのか
日本の賃貸では、ほぼすべての物件で連帯保証人(保証人となる日本人)または保証会社の利用が求められます。日本に身内がいない外国人が個人保証人を用意するのは現実的に難しく、保証会社がその代替手段となります。ただし、多くの保証会社は審査基準が保守的で、勤続年数が短い・非正規雇用・収入が少ないなどの外国人は審査落ちになることがあります。
承認率:外国人vs日本人
会社と申請者の状況によって大きく異なりますが、業界での概算推定値は以下の通りです。
収入・雇用形態・在留資格・保証会社によって大きく異なります。永住権や配偶者ビザをお持ちの方は承認率が大幅に上がります。
外国人が利用できる保証会社
外国人受入れに積極的とされる保証会社を紹介します。審査基準は変わる可能性があるため、仲介業者に最新情報を確認してください。
ROOM iD(ルームアイディ)
外国人に最も優しい保証会社のひとつ。学生・就労・配偶者など多くのビザ種類に対応。英語でのサポートも可能。
レオパレス保証
レオパレス21関連の保証会社ですが、他の物件にも利用可。さまざまな雇用形態の外国人にも対応実績あり。
Casa(カーサ)システム
大手保証会社で比較的柔軟な審査基準を持つ。外国人向け仲介業者との提携も多い。収入証明書類が必要。
グローバルトラストネットワークス(GTN)
外国人専門の保証会社。学生ビザを含む多くのビザカテゴリーに対応。英語サポートと物件紹介サービスも提供。
必要書類
外国人申請者が保証会社審査に必要な標準書類です。事前に揃えておくとスムーズです。
- →パスポート(写真ページのコピー)
- →在留カード(表裏両面のコピー)
- →収入証明:直近3ヶ月分の給与明細、または在職証明書
- →課税証明書または納税証明書(市区町村役場で取得)
- →通帳コピー(直近3〜6ヶ月分、給与入金の確認用)
- →雇用契約書(勤続1年未満の場合は特に重要)
審査落ちした場合の対応策
1社に断られても諦めないでください。複数の選択肢があります。
別の保証会社に申請する
仲介業者に他の保証会社への申請を依頼しましょう。各社で審査基準が異なるため、A社に断られてもB社が通ることがあります。
敷金を増額して交渉する
一部の貸主は、保証会社の代わりに敷金を多め(2〜3ヶ月分)に積むことを条件として受け入れる場合があります。仲介業者を通じて交渉してみましょう。
外国人専門の不動産業者を利用する
サクラハウスやボーダレスハウス、外国人専門の仲介業者は、あらかじめ外国人の入居を前提とした物件を持っているため、保証会社審査での落選リスクが下がります。
外国人が日本で保証人を求められる理由
日本の賃貸市場では、借主が家賃を払えなくなった場合に代わりに支払う「連帯保証人」を求められることが一般的です。歴史的に、日本では貸主が連帯保証人(通常は親族・日本国籍の成人)を要求してきました。外国人にとって、日本に親族や知人がいないケースが多く、この連帯保証人の確保が賃貸契約の大きな障壁となってきました。
しかし近年、保証会社(家賃保証会社)の普及と2020年民法改正(個人連帯保証人への極度額設定義務化)により、保証人制度は大きく変化しています。多くの物件では「保証会社への加入」を条件とする形が主流になりつつあり、個人の保証人を不要とするケースが増えています。
保証会社(家賃保証会社)の仕組み
保証会社とは、借主に代わって大家への家賃支払いを保証する民間企業です。借主は保証会社に「保証料」を支払うことで、個人の連帯保証人なしに賃貸契約を結べます。
保証会社を利用する際の主な費用:
| 費用項目 | 目安 |
|---|---|
| 初回保証料 | 家賃の30〜100%(一般的に50〜60%) |
| 年間更新料 | 家賃の10〜20%、または1万円前後の定額 |
| 審査内容 | 収入証明・在籍確認・居住履歴・信用情報(CIC/JICAなど) |
保証会社には信販系(クレジット会社系)と独立系があります。信販系はクレジットヒストリーを審査するため、日本のクレジットカード履歴がない外国人は審査が通りにくい傾向があります。独立系は在籍確認・収入確認を中心に審査するため、外国人でも利用しやすいケースが多いです。
外国人が利用しやすい保証会社・制度
外国人借主への審査が比較的柔軟な保証会社・制度には以下があります:
- 日本セーフティー株式会社:外国人向け審査に積極的。多言語サポートあり。
- 全保連(ぜんほれん):独立系保証会社として広く利用されており、外国人審査に対応。
- Casa(カーサ):全国展開の保証会社。外国人審査に対応した商品あり。
- UR都市機構(公的賃貸住宅):URは保証人・保証会社が不要。外国人も申込可能。ただし収入基準あり。
- 公営住宅(都道府県・市区町村):自治体によって対応が異なるが、一部は外国人も申込可能で保証人不要の場合あり。
- 在日本外国人向けNPO・支援団体:外国人の住宅探しを支援する団体が、保証人のサポートを行っているケースがあります。
✅ UR都市機構(独立行政法人)の特徴
URは礼金・仲介手数料・保証人・保証会社いずれも不要で入居できます。収入基準(月額家賃×4倍以上が目安)と、一定の定額の入居費用(家賃数ヶ月分の敷金)が必要ですが、透明性の高い公的賃貸住宅として外国人にも広く利用されています。
保証人なしで借りるその他の方法
外国人対応不動産会社の活用
外国人向けの賃貸物件を専門に扱う不動産会社は、外国人の保証人問題について熟知しており、外国人審査を通りやすい保証会社・物件を紹介してくれます。東京・大阪・名古屋・福岡など主要都市に複数の業者が存在します。
サービスアパートメント・マンスリーマンション
短期滞在(1〜6ヶ月程度)であれば、保証人不要のサービスアパートメントやマンスリーマンション(月極め賃貸)の利用も選択肢です。家具・家電付きのものが多く、初期費用も抑えられますが、月額料金は通常の賃貸より高くなります。
シェアハウス
複数の入居者が同じ物件に住むシェアハウスは、一般的に保証人・保証会社が不要で、敷金・礼金も低いケースが多いです。外国人コミュニティのあるシェアハウスも多く存在します。ただし、プライバシーや共有ルールに関して入居前の確認が重要です。
2020年民法改正と保証人制度の変化
2020年4月の民法改正により、個人保証人への「極度額」設定が義務付けられました。これにより、保証人が際限なく責任を負わされるリスクが軽減され、個人の保証人確保がさらに難しくなった側面があります。その結果、賃貸市場では保証会社への移行が一層加速しています。
外国人にとってこの変化は追い風となっており、個人保証人なしに賃貸物件を借りる機会が広がっています。ただし、保証会社の審査に通らない場合は依然として難しいケースがあります。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本に親族がいなくても賃貸契約できますか?
A. 可能です。保証会社を利用するか、保証人不要の物件(UR、マンスリーマンション、外国人対応物件など)を選ぶことで、個人保証人なしに契約できます。
Q. 保証会社の審査に落ちた場合はどうすればいいですか?
A. 審査基準の異なる別の保証会社への加入を提案してもらう、URや公営住宅に申し込む、シェアハウス・マンスリーマンションを検討する、といった選択肢があります。信販系で落ちた場合は独立系保証会社を試みてください。
Q. どんな書類が必要ですか?
A. 一般的に、在留カード・パスポート・収入証明(給与明細・源泉徴収票・内定通知書など)・在籍証明書(雇用証明書)・住民票が必要です。書類の種類は保証会社・物件によって異なります。
Q. 保証会社の審査でビザの種類は影響しますか?
A. 在留資格の種類と残存期間は審査に影響します。就労ビザの残存期間が1年以上あることが望ましいとされる場合があります。短期滞在ビザでは保証会社審査が通りにくいことが多いです。
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